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フリーダイビング インドアカップin館山2015

いよいよ今週末4/11,12はフリーダイビング館山大会。
今年の大会ポスターデザインは、夫が手掛けました。
館山大会は毎年身の引き締まる思いで挑みます。
なにか特別な思いを持っているフリーダイバーも多いのではないでしょうか。
私にとってもこの大会は原点。

ポスターは協会と協力しながら、様々なアイディアが出ました。
夫から出た言葉「なんで館山で毎年やってるの?」は当たり前のようでいて、大きなポイントになりました。
フリーダイビングを全く知らない人の視点から「なぜ館山なのか?」を紐解きました。
かつて館山に在住していた世界的フリーダイバー故ジャック・マイヨール氏の存在と、日本のフリーダイビング界とのご縁。
そして先輩フリーダイバーたちの尽力があって、館山大会は続いています。
館山市でマイヨール家と家族ぐるみでご縁のあった、フリーダイバー飯島マルティーヌさん(JAS理事)は、館山大会の開会式でジャック・マイヨールの言葉をワンセンテンス選び、毎年朗読し続けてくれています。

ここにフォーカスして行きました。
その短い言葉はフリーダイバーなら誰でも心に響く、格言のようなもの。
しかし今後、ジャック・マイヨールの存在を知らない、新しいフリーダイバーも出てくるかもしれません。
ぜひ文字に起こしポスターに載せ、ジャック・マイヨールのスピリットを継承して行くべきだと思いました。
そしてポスター制作中、今年は一足早く大会前に飯島マルティーヌさんに、今年のジャック氏の言葉を選んで頂きました。

〜“Ta performance commence lorsque tu respires et que tu te prépares.” Jacques Mayol〜
〜あなたの競技結果は、呼吸と準備段階から始まる。ジャック・マイヨール
(出典『L’Homme et la mer』Umberto Pelizzari)

今年の第11回目大会から「ジャックマイヨール・メモリアルカップ」のサブタイトルが付きます。
サブタイトルを付けるにあたり、飯島マルティーヌさんはすぐさまマイヨール家へ連絡を取ってくれて、快諾を得てくれました。
ジャック・マイヨール氏と、日本のフリーダイビング界と、館山市とをつなぐ、意味ある大切な大会として、これからも益々発展して行けたら素敵だと思います。
当日、会場ではジャック・マイヨールゆかりの品や写真等も用意するそうです。
また無料で観覧応援も出来ますので、この機会に是非会場へ足をお運び下さい。

私はジャックさんには会えなかったけど、彼の弟子にあたるウンベルト・ペリッツァーリ師匠に教えられた言葉を思い出しました。「いちばん大事なのはスピリットだよ。」

フリーダイビングをさせてもらえる場所は当たり前ではない。
フリーダイビングは息止め我慢大会ではない。
私にとって館山は、よりジャック氏のスピリットを感じながら潜る大会にしようと思います。